なぜ、初心者のサバゲーリピート率がイマイチなのか

すいませんしばらく更新が滞っておりました。決して職場でマネージャに呼ばれた際に返事より先に屁が出てしまって以来、放屁恐怖症に陥りPCに向かうことすら困難になっていたからではありません。本当です。

それで、ですね。今日のお題はサバゲーについて。初級者と中級者の間をちょろつくプレイヤーが思わずドヤ顔で語ってしまうようなクソほど聞き飽きたサバゲーにあたっての心構えだのオススメの銃だの装備の紹介に見せかけたなんともコメントに困るマイ装備のおひろめ会といった内容ではなく、サバゲデビューした初心者がなぜイマイチハマらずフェードアウトしていくか、についてです。

初心者にとってのサバゲの敷居の高さとは

先日、久しぶりにサバゲをしてきた。屋外フィールドでやるのは実に4ヶ月ぶりくらいだろう。デスクワークの僕はただでさえ針金のように体が固く移動速度アップアイテムとスキルの使用が前提になっているMMORPGで一切の速度アップ関連が行えないレベル1のキャラ並にとろとろとしか動けないので、それはもう戦場に出れば悲惨なことになることこの上ない。端から見るとどうみても欽ちゃん走りで(脳内イメージでは米軍海兵隊のように華麗に走ってるつもり)敵陣に突撃したあげく盛大に転び眼前にいた敵プレイヤーに見逃してもらったり、敵が目の前にいるのに銃が重くて上げることができず為す術もなく蜂の巣にされたりと、FPSだったら回線切って死ねと怒られるプレイである。

話がそれた。初心者(サバゲ未経験者)にとって敷居が高いと感じられる部分はどこだろうか。軽くあげてみよう。

  1. どうやってフィールドを見つけて、参加すれば良いのかわからない
  2. 何を持っていけば良いのかわからない
  3. 上級プレイヤーに一方的にボコられそう(ボコられる)
  4. 覚えるルールやマナーが多くて大変そう(ゲーム中何をしたらいいのわからない)
  5. 初期投資が高い、ゲーム参加代が高い
  6. そもそも一緒にサバゲしてくれる知り合いがいない

ざっとこんなところだろうか。細かいところを挙げればキリがないだろうが、概ねこんなところだろうか。

初心者にとってクリティカルにキツい部分とは

最初は、さっきあげた1~6について考察しようと思ったけれども、長くなりすぎるので端的に結論を。

初期投資が高い

これに尽きるだろう。1-2に関しては、サバゲ 始め方 だの、サバゲ 初心者 フィールド 的なキーワードで検索すれば腐るほど情報が出てくるだろう。千葉なら初心者講習や初心者オンリーのゲームをやってくれたり、最寄り駅まで送迎のバスを出してくれるフィールドも多いのでそういったところを探せば参加の敷居はぐっと下がるだろう。

3-4に関しても初心者多めのフィールドならルールについてもみっちり説明してくれるし、定例会のような運営が開催するゲームでは人数も多いので味方の後ろにくっついていけばわけも分からずやられるということもあまりない。不安なら事前に調べておけばより確実だし、絶対にやってはいけないことが3つほど(その解説については他ブログを見て下さい)あるので、これさえ守れば細かいことがわからなくとも何も問題はない。

6については頑張れとしか言いようがない。ぼっちでもなんとかなるぞ。

それで、問題は5である。要は金の問題なのだ。今はフィールドも初心者の取り込みにかなり力を入れているためレンタルが非常に充実している、手ぶらで参加しても不足なく楽しむことができる。しかし、問題はその料金だ、手ぶらで参加するとなればざっとこれぐらいはレンタルしないといけない

  • 電動ガン(だいたい3000円くらい)
  • ゴーグル(500円前後)
  • 戦闘服(1000円前後)
  • グローブ(500円)

まず、最低限ゲームに参加するためのレンタル代で既に5000円だ。

次に、ゲーム参加代(3000円)+お昼代(500円)がかかり、ゲームを始めるスタートラインに立つのに計8500円もかかる。

残念ながらこれで終わりではない

千葉のフィールドに参加するのであれば、電車賃は片道700~800円はかかるので、往復でざっくり2000円とすればめでたく1万オーバーだ。

また、残念なことにいくら銃をレンタルしようとも、肝心のBB弾はレンタルしてくれない。フィールドに置いてあるものを買おうとすれば2500円程度はやはりかかってしまう(最も、1日で全部は使い切れない量だが)。ここに、さらにゲーム中の水分補給等でちょいちょいお金が飛んでいく。

さて、これまでの合計を算出してみよう

レンタル代 :8500円

ゲーム参加費:3500円

交通費:2000円

消耗品:3000円(飲み物もここに含めた)

合計:17000円

リピート率の低さは初期投資にあり

前項で、サバゲの初回参加にかかる費用を算出した。その額17000円である。ディズニーリゾートの3Dayパスを買ってもなおお釣りが来る額である。サバイバルゲームは夢の国のお話だった...?

無論、これは一切の手ぶらで参加して、なおかつ他の常連プレイヤー並の装備を求めて参加する場合の、最もお金がかかるケースである。

戦闘服やグローブは、レンタルせずともジャージや軍手(イボ付きを推奨)で代用もできるし。複数人での参加ならBB弾を買うときにシェアしてもいいだろう。ただ、ゲーム参加代と銃+ゴーグルのレンタルだけは必須費用なので、最低でも7000円はゲームだけで必要になる。

こうなると、大抵の初心者は参加コストの大きさにたじろいでしまい、次も参加しようとはなかなか思えなくなってしまうわけだ。

サバゲにハマりそうだと情熱を燃やしても、毎回1万弱の出費という現実が熱を冷ましてしまう。電動ガンは精密品で維持コストも掛かることから、レンタル代が高くなるのは仕方のない部分だし、ゲーム参加代にしても、朝から夕方までほぼ丸一日使えることに加え、フィールドの維持費を考えれば妥当なところだろう。

レンタル代を抑えるためにマイ電動ガンを買おうにも、即戦力になるレベルのモノを使おうとすれば3~4万はどうしてもかかるし、安い中華製は故障や動作不良のリスクが付きまとい結果的に安物買いの銭失いになりかねない。

このように、サバゲ初心者にとっての障壁は地味にリアルかつダイレクトな部分に立ちはだかっているのだ。

そんな初心者を少しでも繋ぎ止めるために

さて、今まで散々夢も希望もない話をしたが

初期投資ポテンシャルを越えてでもサバゲに参加する価値は十分にある

と断言できる。サバゲは楽しいのだ。たまにイライラすることや疲れることもあるが、何度やってももう一度やりたいもっといろんな装備で戦ってみたい、と思える深い魅力がある。

そんなサバゲだからこそ、初心者の人にはどうにかして金額的な躊躇をせずに、サバゲの醍醐味を味わって欲しい。

そのために何ができるか、シンプルでかつ現実的な方法がある。

ベテランプレイヤーは初心者に装備を貸してやれ

これに尽きる。これだけだと炎上必死の飛ばし文句すぎるが、考えてもこれが一番だ。

わかってる、書いてて自分だっていろいろ思うところはある。

  • 電動ガンは実銃と違って繊細である。間違った使い方や乱暴に扱えばあっという間に壊れてしまう。電動ガンの扱いに慣れない初心者に貸与することは装備の故障リスクを飛躍的に高める。
  • ただでさえいろんな装備を持ち込んで荷物がいっぱいなのに予備の電動ガンを持っていく余裕など無い
  • ブルジョアじゃねーんだからそんなにホイホイ電動ガン持っててたまるか

とまあいろいろある。特に故障リスクは怖い。コアな部分の故障だと新しいのを買ったほうがいいレベルで修理代が掛かることもままある。

しかし、それでもだ。参加しようと思った時に銃を貸してくれて、かつゲーム中にアドバイスをくれるプレイヤーが身近にいたら。どうだろう。初心者にとってはサバゲを続けるのにひじょーに最適な環境になるだろう。

一旦サバゲ中毒にさえしてしまえば後は容易い。本能の赴くままに電動ガンを買い。必死にグーグルとにらめっこしながら装備を買いあさり、立派なサバゲ廃人デビューをしてくれるだろう。

要は、マイ装備を買うまでの準備期間を装備に余裕のあるベテランが肩代わりすることで、本来だったらハマれそうだった初心者プレイヤを逃さないようにするのだ。そうして、育ったベテランが同じように初心者に施しをする、というようなサイクルができればコンスタントにサバゲ人口を維持できるだろう。

こんな最果てのブログを見る人はそうそういないとは思うが一応最後に注意書きを。

これはあくまで、せっかく楽しいと言ってくれた初心者が初回参加以降音信不通になってしまうこと(社交辞令乙とかいうの禁止な)への傾向と対策を書いたもので、推奨や要請をしているものではありません。

以上。2日に分けて書いたもんだからアホみたいに長くなってしまった。